フリーランスとして独立を考えている方にとって、クレジットカードは見落としがちな準備項目です。
会社員のうちにカードを作っておかないと、独立後に審査で苦労することがあります。
この記事では独立前にカードを準備すべき理由と選び方を解説します。
フリーランスはクレジットカードの審査に通りにくいって本当?
「フリーランスになるとクレジットカードが作れない」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。
結論から言うとフリーランスでもカードを作ることは可能です。
ただし会社員と比べると審査のハードルが高くなる傾向があります。
収入が不安定と見なされやすい
フリーランスが審査で不利になる最大の理由は収入の安定性です。
会社員は毎月決まった給料が振り込まれ雇用も守られています。
一方でフリーランスは案件ごとに収入が変動するため「支払いが遅れるリスクがある」と見なされやすいのです。
年収が会社員時代より高くても「安定していない」という理由で審査に落ちるケースは珍しくありません。
勤務先の確認ができない
クレジットカードの審査では勤務先への在籍確認が行われることがあります。
会社員なら会社に電話をかけて確認できますが、フリーランスは確認先がありません。
開業届を出していても実績がなければ審査ではプラスに働きにくいのが現実です。
フリーランス1年目は特に厳しい
フリーランスになりたての頃は特に審査が厳しくなります。
カード会社が重視するのは「過去の実績」で、確定申告書類や収入証明を求められることがありますが独立1年目だとこれらがそろっていません。
一般的に3年以上の実績があれば審査に通りやすくなると言われています。
会社員のうちにクレジットカードを作るべき3つの理由
ここまで読んで「独立前にカードを作っておいた方がいい」と感じた方も多いでしょう。
実際にフリーランスの8割以上が独立前にクレジットカードを作っているというデータもあります。
会社員という「信用」があるうちに準備しておくメリットは大きいです。
理由1:会社員の信用で審査に通りやすい
会社員のうちにカードを申し込む最大のメリットは審査に通りやすいことです。
正社員として働いていれば安定した収入があると評価されます。
ゴールドカードなどステータスの高いカードを狙っている方は会社員のうちに申し込んでおくのがおすすめです。
理由2:利用限度額を高く設定できる
会社員時代にカードを作ると利用限度額を高めに設定してもらえる可能性があります。
フリーランスになると経費が増えるため限度額が低いと困ることも。
会社員のうちに作っておけば限度額を確保でき、きちんと支払いを続けていれば下げられることは基本的にありません。
理由3:独立後の手続きストレスを減らせる
フリーランスとして独立すると、やるべきことが山のようにあります。
開業届の提出や事業用の銀行口座の開設、確定申告の準備、営業活動、案件の獲得など本業以外の雑務に追われる日々が続きます。
そんな忙しい時期にクレジットカードの審査に落ちて何度も申し込み直す余裕はありません。
会社員のうちにカードを準備しておけば「審査に落ちたらどうしよう」という不安を抱えずに独立できます。
精神的な負担を減らすためにも事前準備は大切です。
フリーランスにおすすめのクレジットカードの選び方
「じゃあどんなカードを作ればいいの?」という疑問が出てくるかと思います。
フリーランスにとって使いやすいカードを選ぶにはいくつかのポイントがあります。
自分の働き方や使い方に合ったカードを選ぶことで、独立後の生活がグッと楽になります。
年会費無料または低コストのカードを選ぶ
まずは年会費の負担が少ないカードを選ぶのがおすすめです。
フリーランスになりたての頃は収入が安定するまで出費を抑えたいものです。
年会費無料のカードなら維持コストを気にせず持ち続けられます。
最近は年会費無料でもポイント還元率が高いカードや付帯サービスが充実したカードが増えています。
コストを抑えながらお得に使えるカードを探してみてください。
ポイント還元率をチェックする
フリーランスは経費の支払いが多くなるため、ポイント還元率も重要なチェックポイントです。
一般的なクレジットカードの還元率は0.5%〜1.0%程度で、1.0%以上であれば高還元と言えるでしょう。
例えば月に10万円の経費をカード払いにした場合、還元率1%なら1,000円分のポイントが貯まります。
年間で考えると1万2,000円分になるため、中々大きい金額です。
会計ソフトとの連携を確認する
フリーランスにとって確定申告は避けて通れない業務です。
クレジットカードの利用明細を会計ソフトと連携できると経費管理がとても楽になります。
カードの利用明細には「いつ」「どこで」「いくら」使ったかが記録されています。
これを会計ソフトに自動で取り込めば手入力する手間が大幅に減ります。
freeeやマネーフォワードなど主要な会計ソフトに対応しているカードを選んでおくと、確定申告の時期に慌てずに済みます。
個人カードとビジネスカード、どっちを作るべき?
クレジットカードには個人向けの「個人カード」と事業者向けの「ビジネスカード」があります。
フリーランスになる前にどちらを作るべきか迷う方も多いでしょう。
それぞれの特徴を理解して自分に合ったカードを選んでください。
個人カードのメリットと注意点
個人カードはプライベートでの買い物に使う一般的なクレジットカードです。
会社員のうちに作りやすく審査も比較的通りやすい傾向があります。
キャッシング機能が付いているカードが多いので急に現金が必要になったときにも対応できます。
ただし個人カードを事業用としても使う場合は注意が必要です。
プライベートの支出と経費が混ざってしまうと、確定申告のときに仕分けが大変になります。
個人カードのメリットと注意点
ビジネスカードは事業の経費を支払うことを目的としたカードです。
フリーランスや個人事業主でも申し込めるビジネスカードが増えています。
利用限度額が個人カードより高く設定されることが多く大きな支払いにも対応できます。
また年会費は全額経費として計上できるため節税効果もあります。
ただしビジネスカードの中には法人のみを対象としているものもあるので、申し込み前に「個人事業主OK」かどうかを確認してください。
おすすめは「両方持っておく」こと
理想を言えば個人カードとビジネスカードの両方を持っておくのがベストです。
プライベートの支出は個人カード、事業の経費はビジネスカードと使い分けることでお金の流れが明確になります。
確定申告のときもビジネスカードの明細を見れば経費がすぐにわかるので作業効率がアップします。
会社員のうちに個人カードを1〜2枚作っておき、独立後に事業が軌道に乗ったらビジネスカードを追加するという流れがスムーズです。
独立前にクレジットカードを作るときの注意点
会社員のうちにカードを作るといっても闇雲に申し込めばいいわけではありません。
審査に落ちると信用情報に記録が残り次の申し込みに影響する可能性があります。
スムーズにカードを取得するためにいくつかの注意点を押さえておきましょう。
短期間に複数のカードに申し込まない
一度に複数のカードに申し込むのは避けてください。
クレジットカードの申し込み履歴は信用情報機関に6ヶ月間記録されます。
短期間に何枚も申し込むと「お金に困っているのでは?」とカード会社に警戒されてしまいます。
まずは1枚に絞って申し込み、審査結果を確認してから次のカードを検討するのが賢明です。
キャッシング枠は0円に設定する
カードを申し込む際にキャッシング枠を設定できることがあります。
審査に通りやすくするためにはキャッシング枠を0円にしておくのがおすすめです。
キャッシング枠があると「借金をする可能性がある人」と判断され、審査が厳しくなることがあります。
どうしてもキャッシングが必要な場合はカード取得後に枠を追加することも可能です。
退職直前ではなく余裕を持って申し込む
カードの申し込みは退職が決まる前に済ませておくのがベストです。
退職予定があることを伝えると審査に影響する可能性があります。
また在籍確認の電話がかかってきたときにすでに退職していると審査に通らないこともあります。
独立を考え始めたら早めにカードの準備を進めておきましょう。
まとめ
この記事で書いたこと
・フリーランスは収入が不安定と見なされクレジットカードの審査に通りにくい
・会社員のうちにカードを作っておけば審査に通りやすく限度額も高く設定できる
・年会費無料で還元率が高く会計ソフトと連携できるカードがおすすめ
・個人カードとビジネスカードを使い分けると経費管理が楽になる
フリーランスになる前にクレジットカードを作っておくことは、独立準備の中でも重要なステップです。
会社員としての信用があるうちに申し込めば審査に通りやすく、希望するカードを手に入れやすくなります。
独立後は収入の安定性を証明するのが難しくなるため、後回しにせず早めに準備を進めましょう。
カードを選ぶときは年会費やポイント還元率、会計ソフトとの連携などをチェックして自分の働き方に合った1枚を見つけてください。
これからフリーランスを目指す方はぜひ今のうちにクレジットカードの準備を始めてみてください。